BCPと経営理念の整合性:理念を守るためのリスク対策
2025年06月04日 13:06
「うちは社員とその家族を大切にする会社です」
「地域社会と共に歩み続けることが私たちの信念です」
そんな経営理念を掲げている企業こそ、BCP(事業継続計画)と向き合う必要があります。
BCPは“災害対策”や“補助金対策”のためだけのツールではありません。
本質は、企業が掲げる価値観や使命を非常時にも守り抜くための土台です。
■ 理念とBCPは矛盾する?
「理念に沿った柔軟な判断をしたいのに、BCPのマニュアルで縛られるのはイヤだ」
そんな声もあります。
しかし、BCPは理念を否定するものではなく、実行を支える仕組みです。
📌 たとえば——
経営理念:『お客様第一・安全安心の提供』
→ 災害時に業務継続できなければ、お客様を守れない
経営理念:『社員の幸せを最優先に』
→ 緊急時の安否確認や給与保障体制がなければ不安が増す
つまり、BCPがあるからこそ、理念を非常時にも実践できる体制が整うのです。
■ 理念を守るためのBCP設計ポイント
1. 理念に基づいた「優先順位づけ」
「誰を最も守るべきか?」
「どの業務を最優先で継続すべきか?」
経営理念を再確認しながら、BCPの優先項目を決定しましょう。
2. 「判断基準」に理念を反映させる
災害時の避難指示や事業停止判断の基準に理念を組み込む
例:
「地域住民の避難受け入れ」を使命とする会社なら、施設開放のガイドラインをBCPに記載。
3. 社員との共有・理解促進
BCPと経営理念のつながりを説明することで、社員の納得感と行動力が向上します。
■ 事例紹介:理念とBCPが融合した企業
【札幌市・物流業】
理念:『24時間365日、流通を止めない』
→ 地震・豪雪・感染症を想定した三重バックアップ体制のBCPを策定。
結果:取引先からの評価向上、社員の誇りにも。
【北海道・介護施設】
理念:『すべての命に寄り添う』
→ 停電・断水・感染症対策をBCPに反映し、地域の避難所指定も受ける。
➡ 単なるマニュアルではなく、理念の体現ツールとして活用。
■ BCPの見直しは“理念再確認”のチャンス
BCPを見直す際は、経営理念と照らし合わせて、以下をチェックしましょう:
チェック項目観点優先すべき事業・相手は誰かお客様?従業員?地域?継続するべきサービスの範囲使命感に基づいた最低限業務は?安全のために妥協できる部分どこまでが「譲れない」か?
📌 BCPは「行動の軸を持つ経営者」にこそ、意味のある計画です。
まとめ:理念を“形”にするのがBCP
✅ 理念とBCPは対立しない。BCPは理念を守るための道具
✅ 優先順位・判断基準・社員共有がカギ
✅ 経営理念があるからこそ、BCPがブレずに活きる
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