BCP未整備で取引停止!? 実際にあった“契約失効”エピソード集
2025年05月29日 18:04
BCP(事業継続計画)と聞くと、
「うちは災害もないし」「そこまで大きい会社じゃないから」と後回しにされがちです。
ですが、BCPを整備していなかったことで“契約が打ち切られた”ケースが実際に発生しています。
本記事では、実例ベースでBCP未整備によるリスクをご紹介しつつ、なぜ今整備が急務なのかをお伝えします。
■ ケース① 大手小売チェーンとの契約更新で「BCPチェック項目」が登場
業種:食品加工業(北海道・札幌市)
状況:取引先である大手スーパーとの年次契約更新の際、「BCP策定の有無」のチェック項目が新たに追加された。
企業側は策定しておらず、「検討中」と記載して提出。
後日「今後の中長期的なパートナーシップには、リスクマネジメント対応も評価対象になる」と伝えられ、実質的な新規発注停止に。
📌 大手企業ではサプライヤーのBCP整備が当たり前の条件になりつつあります。
■ ケース② 感染症対策の対応差で信頼失墜
業種:介護用品卸売(道央圏)
状況:コロナ禍の初期、主要顧客である医療法人から「納品業者の感染症対策マニュアルの提出」が求められた。
他の業者はすぐに対応したが、当該企業は社内でまとまった資料がなく、対応が後手に。
結果として、他業者に発注が移り、契約量が激減した。
📌 BCPには感染症対策も含まれる時代。後手対応は即リスクに。
■ ケース③ 補助金加点対象に未対応で申請競争に敗北
業種:設備工事業(札幌市)
状況:ものづくり補助金を申請したが、他社に比べ加点要素が少なく落選。
後から聞いたところ、「事業継続力強化計画」認定取得企業は加点対象だったと知り、経営者は後悔。
資金調達の差で、競合に新規顧客を奪われる結果に。
📌 補助金・融資面でも、BCP整備が競争力の鍵になります。
■ なぜ“取引先”がBCPを気にするのか?
災害時の納品遅延を避けたい
自社のBCPが外部パートナーにも依存している
ESGやCSR評価で仕入先も含めたガバナンス体制が問われる
➡ 取引先にとって、BCP未整備の企業は「潜在的なリスク要因」になります。
■ 今すぐできるBCP対策3選(最低限の整備)
BCPの概要方針(A4一枚)を準備
感染症・自然災害時の対応フローを明文化
事業継続力強化計画の認定取得で“見える化”
📌 当センターでは「16の質問だけでOK」「保険証券コピーのみ」で代行支援しています。
まとめ:BCPは“保険”ではなく“信用通貨”です
✅ 契約の入り口でもあり、出口にもなるのがBCP
✅ 整備している企業は、選ばれる理由になる
✅ していない企業は、“外される理由”になる
無料サポートはこちら