BCPは“株価”にも影響?投資家が注目する企業のリスク管理力
2025年05月30日 13:24
企業の価値は、業績だけでは測れません。
近年、投資家や金融機関が注目しているのが「リスク管理体制」、つまりBCP(事業継続計画)の有無と質です。
特にESG投資の広がりや災害リスクの高まりを背景に、BCPが整備されていないことが株価や資金調達に影響する時代が来ています。
■ 投資家が“BCP”を見る時代に
以下のような投資家・ステークホルダーが、企業評価においてBCPの有無を重視しています:
✅ 機関投資家(ESG・ガバナンス観点)
✅ 地銀・信金など地域金融機関(融資先評価)
✅ IPO審査に関わる証券会社・監査法人
✅ M&Aを検討するバイヤー側(DD時のリスク確認)
📌 災害やシステム障害、パンデミックにどう備えているかは、経営の持続性を示す重要な要素です。
■ 実際に起きたBCPと株価の関連事例
● 事例①:BCP未整備のサプライヤーがトラブル → 上場企業の株価が下落
ある電子部品メーカーは、主要サプライヤーの火災で生産が停止。
そのサプライヤーにBCPが整備されていなかったため、復旧に数ヶ月かかり、株価は10%以上下落。
➡ 投資家は「リスク分散されていない」と判断。
● 事例②:BCP公表企業が災害時に素早く復旧 → 信頼され株価上昇
九州の食品メーカーは水害被害にあったが、策定済のBCPに基づき即座に代替工場を稼働。
事業継続が早期に可能となり、取引先・投資家から高評価を得て株価も回復基調に。
➡ 危機対応力が、投資家の安心感を生む好例。
■ ガバナンス評価に直結する“非財務指標”としてのBCP
指標カテゴリ投資家の見方BCPとの関係G(ガバナンス)経営体制、リスク管理の有無BCPはガバナンス体制の象徴S(社会)従業員・顧客・地域への配慮災害・感染症時の配慮が含まれる財務安定性資金繰り・復旧計画の有無BCPに明記されていれば安心材料
➡ 特にIPOを目指す企業や、金融機関との関係が深い企業は整備が急務です。
■ 中小企業・非上場企業でも影響あり
「うちは株価に関係ない」という企業でも、以下の理由でBCP整備は重要です:
✅ 金融機関の融資判断材料になる(担保に代わる評価指標)
✅ 補助金申請で加点対象に(事業継続力強化計画)
✅ 取引先からの信用向上につながる
📌 リスク管理は、大企業だけの話ではありません。
■ 今からできる3つの整備ポイント
BCPの基本方針と体制の明文化
代替手段やデータ保全の仕組み整備
事業継続力強化計画の認定取得で“外部に見せられる形”に
➡ これらを整備すれば、企業の持続性を第三者にも説明できる状態になります。
まとめ:BCPは“備え”だけでなく“企業価値の証明書”
✅ 株価・企業評価に直結するガバナンス要素
✅ 投資家・金融機関の注目ポイント
✅ 補助金・取引・人材採用にも好影響
「うちは整備できていない…」
「将来の資金調達や上場も見据えたい」
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