BCPを策定したが活用されていない?ありがちな課題と改善のヒント
2025年06月11日 14:01
「BCP(事業継続計画)は一応作ったけど…それっきり」
そんな声を多くの中小企業から聞きます。
実は、BCPを“策定しただけ”では意味がありません。
いざというときに使えなければ、作成にかけた時間や費用が無駄になってしまいます。
本記事では、「BCPが活用されない理由」と、「機能するBCPにするための改善策」を解説します。
■ よくある“活用されていないBCP”のパターン
① 作成して終わり。誰も中身を知らない
BCPを経営者や一部の担当者が作成したものの、
社員に共有されず、現場で知られていない状態。
② 内容が古くなっている
・人事異動後も連絡網が更新されていない
・BCPに記載された設備や拠点がすでに存在しない
③ 訓練や見直しが一度も行われていない
「毎年見直しましょう」と書いてあるが、実際には何も実施されていない。
④ 書類がどこにあるのか分からない
社内で誰もBCPの保管場所を知らず、いざという時に開けない。
■ なぜ“活用されない”のか?
原因説明作成が“目的化”しているBCPは「作ること」が目的ではなく、「使うこと」が目的。現場との温度差がある実務を担う社員が内容を理解しておらず、想定通りに動けない。社内で位置づけが低いBCPが“経営課題”として扱われておらず、形骸化している。
■ 活用されるBCPにするための3つの改善ステップ
1. 定期的な社内共有・研修を実施する
BCPの中身を社員にわかりやすく伝える
年1回程度のBCP説明会 or eラーニングも効果的
ポイントは「理解して動ける状態」にすること
2. 年1回の見直し・更新ルールを設定する
緊急連絡先、代替拠点、設備状況をチェック
「変更点があれば即更新」「災害発生後は即見直し」も大切
3. BCP訓練を実施する
避難訓練や、サイバー攻撃を想定した模擬訓練
課題点を発見し、改善サイクル(PDCA)につなげる
■ BCPが“使える”と、ここまで変わる!
✅ 実際に災害が起きても、初動が早く損害を最小限に
✅ 取引先からの信頼が向上(BCPあり=信頼の証)
✅ 金融機関や補助金の加点評価にも有利
■ まとめ
✅ BCPは「作ること」より「使えること」が重要
✅ 社内共有・見直し・訓練が活用の3大ポイント
✅ 活用できるBCPは、会社の信用と継続力を高める武器になる
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